Mさんは大学院生になり、周囲が容姿に価値観を求めない環境だったために、さほど薄毛に対するコンプレックスを持っていないようです。それでも気になる場面を聞いてみました。
髪の薄さが気になる相手
いくら薄毛が気にならない環境にいても、まったく気にしない訳ではありません。なんだかんだ言っても、女性の目、特に若い女性だと気になるだろうとは思っているようです。
また、若い時期から薄毛を自覚しているからこその視点で「自分より年上でふさふさの男性」の目が気になると言います。
なぜかというと、相手の方が自分の薄毛を気にして、視線が頭にいってしまうから。
相手の視線によって、自分の年齢不相応の薄毛が気になってしまうのですね。
親しい男友達の言葉
Mさんはストレートに薄毛をからかわれた経験がほとんどありません。しかし親しい男友達に言われたことはあったそう。
それは、海に泳ぎに言った時。海から上がって濡れた髪を見て、友人が「おまえ、やっぱりこんな薄かったんだ」と言ったそうです。Mさんは「そうなんだよ、前から言ってたじゃないか」と返しましたが、心の中では「客観的に見ても自分は薄毛なのか」と再確認したと言います。
だからといって落ち込むことはなく、逆に開き直れたのだとか。でも自分がいる環境によってはもっと違うのかもしれないとも思っているようです。
悩む男性はカッコ悪い?
例えば女性の整形や化粧なんかも、コンプレックスを隠す方法ではありますが、薄毛の最後の手段とも言うべきカツラを使用する人については何とも思わないそうです。
カツラメーカーが煽っていることに反発は覚えるけれども、薄毛をカツラで克服しようとする人について特に反発は感じないとか。
むしろすごく気にしているのに、カツラやスキンヘッドに踏み切れないなら「うじうじするくらいなら利用したらと勧めるかもしれない」と思っているようです。
Mさんは若いうちから薄毛ではありますが、だからこそ気になるポイントが違うようです。若い薄毛は逆に「年齢不相応」なんですね。
※「ハゲを生きる」P80-83