人が他者に対して「あの人はハゲている」と認識するのは、どのような条件下でしょうか。以前にも「ハゲの基準は難しい」という記事を紹介しましたが、薄毛の程度が問題でないのなら、一体何が問題なのでしょうか?どうやら薄毛を気にする態度にその答えがあるようです。
女性たちはハゲは嫌いじゃない
意外にも、ハゲをテーマにした座談会や対談はよく行われているようです。本や雑誌でもよく特集されていて、若い女性たちへの意識調査も多くあります。
そこでは「ハゲに対する意識調査」も目的で行われたヒアリングや座談会があり、非常に興味深い内容がありました。
それは「ハゲは嫌いじゃない。ハゲた人が髪の毛を気にしているときのしぐさや言葉遣い、あるいは、独特の髪型などハゲに関する態度が嫌い」という意見が多かったということ。
女性たちはハゲている事実より、ハゲた人の態度や言動が気になっているようですね。
薄毛の人自身が他者にハゲを認識させている?
どこまで脱毛が進めばハゲと認定されるのかが不明な以上、他者からハゲ認定される基準もまちまちということになります。
しかしながら、その人がハゲているかどうかに関心を抱かせるのは、薄毛を気にしている当事者の態度や言動という可能性があるようです。
つまり、ハゲを気にした髪型、態度、言葉といったものが、その人をハゲとして認定させてしまっているようなのです。
髪型で勝手に解釈される悲しさ
座談会などでよく出る話は、「あの人は少しでも髪をふくらませて薄毛をごまかそうとしている」または「薄いのにポマードで固めて不自然」といった“薄毛+髪型でつくろおうとしている”というもの。
これらはそのヘアスタイルをしている本人に確認をとった訳ではなく、あくまでも他者からの解釈です。
このように、薄毛の人は髪型ひとつで「薄毛を隠そうとしている」と勝手に解釈されてしまう恐れがあります。堂々としているのが1番ですが、他者の目というのは残酷なものですね。
他者からハゲ認定を受けるのは、薄毛の事実に加えて、髪型や態度、言動によるものだということですね。本人にとって他者の目が1番気になることなので、難しい問題と言えるでしょう。
※ハゲを生きる P110-113