須長史生著『ハゲを生きる』の中で、薄毛の人へのインタビューが行われています。これによると、多くの人は「ハゲるには若すぎる」と嘆いています。では年齢相応のハゲは気にならないのでしょうか。考えてみましょう。
ハゲるには若すぎる?
インタビューをした複数の人は20代からハゲを自覚していました。要するに若ハゲと言われる状態で、長らく悩んだり隠したりしてきたのですが、彼らは一様に「40代くらいなら気にしない」「50代くらいならまだしも」というように、ハゲた年齢を言っていました。
ハゲが気になるのは、女性の目を気にしてのことだとすると、40〜60歳くらいになれば、女性の目は気にならなくなると思っているということでしょうか?
50歳を過ぎればハゲてもいいのか?
若い頃から薄毛の人が言うように、50歳を過ぎればハゲてもいいのでしょうか?確かにその年齢であれば、ハゲていても不自然ではありません。
確かに、若くても白髪を気にして染める男性は少ないですが、ハゲは年配の人でも隠している人がいますね。
自分が40歳を過ぎて、ハゲが気にならなくなった人もいますが、一概に年齢的な問題だけでもなさそうです。そこにはやはり「ハゲると女性にもてない」という信念があるのかもしれません。
ハゲると女性にもてないの不思議
現実には女性はハゲが嫌いなのではなく、ハゲを気にしている心や態度が嫌われているとされています。それなのに、多くの男性は「ハゲると女性にもてない」と思い込んでいるのです。
しかもハゲが原因で女性に嫌われた経験がある人も、ハゲは嫌いと言われた人もいません。
ではどうしてそのような信念が蔓延しているのでしょうか。
それは、女性の目を男性同士のからかいに利用しているという点があげられるようです。あたかも女性はハゲた男性が嫌いというふうに、男性がコントロールしているのかもしれませんね。
ハゲの考察は本当に奥が深くて複雑怪奇です。現実としてハゲが気にならない日がくるのか、本当に気にしていないのか、そこに年齢的なものが関係あるのか、まだまだわからないことが多いですね。
※ハゲを生きる P136-141