10代の頃から薄毛に悩み、いきなり初めてのカツラで大失敗。それでも髪のためにお金を注ぎ込み続け、ある時これまでの総額を計算してみることに。その総額に驚愕しつつも、それだけの金額をかけても現在の髪の有様に嘆くのでした。
将来が不安になって投資額を計算
10代の頃、母親に頼み込んで軽自動車1台分のカツラを購入するも、モロバレのカツラしかできずに大失敗。それで懲りるはずもなく、それから十数年間で、髪のために使ったお金を計算してみることにしました。
今まで見て見ぬふりをしてきたお金のこと。しかし両親も年老い、将来自分1人で生きていかねばならないという不安から、これまで髪に投資してきた総額を計算してみます。
綾小路さんは、これまで髪に関するものはすべて保管していたのだそうです。
東京郊外に車庫付き一軒家?
一大決心をした綾小路さんは、大量の出金一覧を整理しながら、丸一日を費やして電卓をはじき続けました。
すると、目を疑わんばかりの数字が!なんと、数百万どころか桁違いの千万円単位に到達してしまったのです。
これは、東京郊外に車庫付き一軒家が帰る金額では?と思った綾小路さん、何度計算してもやはり家が建つ金額になります。
さて、問題の髪の毛はどうなっているでしょうか。
大金をかけ手に入れた髪は…
これだけの労力とお金をかければ、さぞかし髪は豊かになっただろうと思いますか?しかし、彼女はそうではありませんでした。
十数年の歳月を経て、髪の毛はますます減り、枝毛と切れ毛のある縮んだ状態も改善されず、手元に残ったのは、誰がどう見てもカツラとバレバレの高額なカツラ群と、さまざまなヘアピース、国内どころか世界中から取り寄せた育毛剤や発毛剤、シャンプーやブラシ、栄養食品など、山のような育毛関連商品の山と、多額のローンでした。
将来に不安を感じて計算してみたのに、ますます不安要素は募るばかり。血と涙の結晶が、このような結末で終わるのは悲しすぎますよね。しかし、それほどまでに薄毛の悩みは深く、藁にもすがりたい気持ちを逆手に取ったビジネスもまた、横行していると言えるのかもしれません。
24-26