男性も女性も、年を経ると白髪の悩みが出てきます。最初はチラホラとあった白髪が徐々に勢力を増し、染め続けるのかグレイヘアでいくのか、悩む人も少なくありません。白髪を治す方法はないのでしょうか?白髪を治す研究も進められています。
どうして白髪になるの?
白髪は加齢現象のひとつです。個人差はありますが、年齢を重ねれば誰でも少なからず白髪がでてきます。
日本人の髪は黒いですが、髪は元々白いことをご存知ですか?
毛母細胞から髪が生まれる時、毛母細胞にあるメラノサイトが作り出すメラニン色素の色が、髪を黒くしているのですね。
そして、加齢によってメラノサイトの働きが鈍くなったり、メラノサイトの数が減ってくることでメラニン色素を作り出す機能が低下して、白髪となるのです。
白髪を抜いたらどうなる?
白髪がまだ数本の頃は、よく白髪を抜いてしまう人がいます。しかし、毛を抜くと頭皮や毛母細胞を傷つけてしまいます。しかも、基本的にメラニン色素を作り出す機能が低下しているため、白髪を抜いてもまた白髪が生えてきます。
白髪が気になるのはわかりますが、抜くのは無意味なのでやめましょう。
また、ストレスや脱毛症後の発毛で白髪になった場合は、メラノサイトが再度活性化されれば黒髪に戻ることがあります。
白髪に有効な成分の研究
最近、ビール酵母やサンショウエキスなどが白髪を改善するのに効果的という研究が発表されて話題を呼んでいます。
メラノサイトの中にメラニンを作れという指令を出す遺伝子がありますが、この遺伝子を活性化させることで白髪を改善しようという考えです。
つまり、メラニン色素の合成ができれば白髪改善に繋がるということなので、普段からの食事に気をつけることで、白髪の軽減になるかもしれません。メラニン色素の合成に欠かせない成分は、銅や鉄分など。普段の食事で積極的に摂るようにしましょう。鉄分が摂りにくい場合は、鉄瓶でお湯を沸かす、鉄のフライパンで料理するということも有効ですよ!
白髪は急に老けてみえるし、定期的に染め続けるのも大変なことです。しかも、染料が頭皮によくないのも気になります。日頃の食事で、少しでもメラニン色素合成に役立つ成分を摂るといいでしょう。
女性の薄毛・抜け毛お悩み解消Book P60-61