活性酸素に対抗できるのは腸内細菌?地球誕生からの歴史

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腸内細菌を整えることが健康にとても良いことで、注目を浴びています。ではなぜ腸内細菌はそれほど強い抗酸化力を持っているのでしょうか?私たちを老いさせる活性酸素に対抗すべく、腸内細菌の謎に迫ってみましょう。

地球の生命と細菌

地球は46億年前に誕生しました。当時は宇宙線や放射線が強く降り注ぎ、生物が住める環境ではなかったと言います。
やがてオゾン層ができて放射線量が減り、生物が生まれたのは40億年前。その時の生物とは、深海の底にいた古細菌と言われています。
約27億年前に生物は浅い海まで移動し、陸上に上がったのは約20億年前。多細胞生物にいたってはそこから10億年もかかって誕生したのです。
このように細菌や酵母、カビなどの原始生命体は、宇宙線や紫外線などに強い耐性が備わっていたのですね。

抗酸化力とは?

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抗酸化力とは放射線に強い耐性のことです。紫外線などの放射線を浴びると、生物の身体の中では活性酸素が発生。
活性酸素は体内を錆びさせるとよく表現されていますが、強い毒性があるのだそう。
オゾン層が形成されたとはいえ、紫外線は一年中地球に降り注ぎます。そんな地球の一員として、当然私たち人間にも抗酸化力は備わっているのですね。

抗酸化力は20歳がピーク?

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しかしながら抗酸化力のピークは20歳と言われています。
抗酸化力が低下していくから、老化も進行するのかもしれません。
この抗酸化力のかわりに活性酸素から守ってくれるのが腸内細菌。腸だけで生きていた腔腸動物が誕生した時、すでに腸には細菌が棲んでいたそうです。
つまり、人間にも生まれながらに腸内細菌がいて、活性酸素の害を退けてくれているのですね。
地球誕生から長い長い時間を経て、紫外線などから守るために私たちの体内にも腸内細菌が最初からいるのです。

20歳を過ぎて抗酸化力が低下しても、活性酸素に負けないためには腸内細菌を元気にしてあげることが大切です。生活習慣を整えることからはじめましょう。

※55歳のハゲた私が〜 P68-71

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