【薄毛の体験談】秋田県Tさんの場合・選択権の放棄とは?

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「光頭会」発起人の1人、秋田県在住のTさんも若い頃からの薄毛に悩んだそうです。『ハゲを生きる』の中のインタビューから、どのようなことで悩んだのか見ていきましょう。

薄毛への気づきと選択権の放棄

Tさんが薄くなり始めたのは、20歳くらいから。兵隊検査を受ける時、同じ年の人たちと写真を撮るそうですが、他の人に比べて自分だけ頭が光っていたと言います。

結婚したのは昭和21年、満26歳の時でしたが、その頃にはすでにピッカピカだったということです。最初の見合いで断られ、苦悩に満ちた時期を経験、それでも希望を失って自棄になることこそ避けなければと、結婚に対して「必ず結婚する前提でなければ縁談を受けない」と決めたそう。
交際をしたり写真を見たりして結婚相手を選ぶ=選択権を、完全に放棄したそうなのです。

容貌・経済力・性格が男らしさの条件?

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当時、親が決めた人と結婚するのが一般的で容貌はそこまで大切に思われていませんでした。それでも「醜いよりも美しい方がいい」という価値基準はあり、Tさんは容貌という意味で男らしさの標準のうち1つが欠落していると思ってしまいます。
だからこそ結婚に際して選択権を放棄し、「待ちの姿勢」に徹したのだそうです。

26歳で結婚した時はすでに「ピッカピカ」だったそうですが、相手方の両親との顔合わせだけをし、本人とは見合いせず、写真の交換さえ行っていません。相手の顔も見ずに結婚を決めるのは、さすがに当時でも珍しいことだったとか。

1度も顔を見ず結婚した奥さんの話

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Tさんの奥さんは21歳で親の勧める結婚をしました。当時外見に対するこだわりはあまりなかったと言います。結婚に際して考えたのは、生活に困らないかどうかということ。お舅さんが郵便局長、夫が事務員なら困らないだろうと親の言う通り結婚したのだとか。

両親は先にTさんに会いに行ったら「ハゲてはいたけど、別に」ということでしたが、実際に初めて会った時は「思ったよりハゲていた」そうです。でも仕方ないから我慢しようと、絶対離婚しようとは思わなかったそうです。

当時でも珍しい「1度も顔を合わせぬまま」の結婚をしたTさん。容姿があまり重要でなかったという昭和初期でも、やはり結婚となると薄毛を気にする人が多かったようですね。

※ハゲを生きる P47-53 

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