町の診療所の事務職員、農協勤務を経て、現在そろばん塾を経営しているCさん。30歳の時にお見合い結婚し、妻、息子と3人暮らしですが、薄毛への気づきからハゲていることへの心境を語っています。
薄毛に劣等感はなかった?
Cさんが髪が薄くなったと気づいたのは30歳を過ぎた頃。すでに上司のすすめでお見合い結婚もしており、あまり焦りはなかったと言います。
髪を洗う時、抜け毛が多いことから薄くなってきたと気づいた訳ですが、焦ったり劣等感がなかったのは、すでに結婚していたからという理由が大きいかもしれないそうです。親譲りでもあり、いつか自分の薄くなるのかなという予感のようなものがあったのかもしれませんね。
薄毛への対策はした?
脱毛が多くなった時、育毛剤をつけてはみたCさん。でも効果を感じられなかったそうです。ただかゆみや掻痒感のようなものはあったとか。
それでも育毛剤を使っていたのは、薄毛になることは自覚しつつも、1日でも2日でも遅れさせることができたらという気持ちだったと言います。
ハゲている自分を見たくないという気持ちもあったそう。格好良くないし、地味だと思っていたのですね。
カツラを考えなかった理由
しかしCさんはカツラを付けようとは思わなかったと言います。それは、ハゲていても泰然自若としている人がいて、そういう人にあやかりたいと思っていたとか。
劣等感は格別になかったけれど、薄毛でも偉い人はいるという、両方が混じったような複雑な心境ですね。
では髪型はどのようにしていたかというと、なるべく横を伸ばしていたと言います。帽子はかぶりたくなかったとか。少しでも髪があるように見せたかったそうで、伸ばした横の髪をそのまま降ろしていました。
髪が薄くなり始めた頃にはすでに結婚していたCさん。薄毛への劣等感はあまりなかったと言いますが、やはり格好悪いという気持ちと複雑にないまぜになっているみたいですね。
※ハゲを生きる P60-63