地元高校を卒業後、今の職場で働き出して27年のKさん。公務員なので同僚たちのメンバーもあまり変わらない中、どのようにして薄毛に気づき、対処してきたのでしょうか。
最初の気づきは同僚からの指摘
Kさんが髪が薄くなり始めたのに気づいたのは25歳の時。しかも自分で気づいたのではなく、職場で隣の席の人に言われたのはきっかけだったそうです。頭頂部を指さして「ここが薄くなってる」と言われ、鏡で見てもまったくわからなかったとか。
やはり「自分は大丈夫だ」と思っていただけに、ショックは大きくさまざまな薄毛対策をやっていくことになります。
どのような対応をしたのか
25歳で同僚に言われて薄毛に気づき、それからというものKさんは、数種類の育毛剤を使ってマッサージやヘアスタイルの修正を行っています。
育毛剤は使ってみて効果を感じなければ、次の育毛剤…というように、育毛剤ジプシーとなる訳ですが、今のところ効果があったというものはないようです。気休めとわかってはいるけれど、それでも今でも育毛剤は使い続けているとか。何もしないことが不安なのか、対策をしているから遅らせられていると信じているのか、いずれにしてもKさんは薄毛の研究を長年にわたってしてきたようです。
Kさんの薄毛研究
研究とはいっても、Kさんが実際に研究した訳ではなく、脱毛の原因や脱毛を遅らせるケアの方法、育毛・養毛剤の種類、発毛の特効薬など、多岐にわたる情報の収集をしたのです。
Kさんの知識は、2大カツラメーカーのカウンセラー並みだそうで、それだけの知識を持つKさんも、結局薄毛に対して「仕方ない、誰にも今は止められない」と語っています。
それは、薄毛は遺伝によるものが原因だとKさんが考えるに至ったから。それでもさまざまな対策はし続けているようですよ。
薄毛への気づきは人それぞれですが、自分で気づかないのに人から指摘されるのはショックが大きいですよね。Kさんのように、半ば諦観の心境にありながらも、薄毛対策は欠かさないという心理も、同じ悩みを抱える人ならよくわかるのではないでしょうか。
※ハゲを生きる P89-93