皮膚の表面は死んだ細胞?ターンオーバーのしくみ

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ターンオーバーという言葉を聞いたことがあるかと思います。

これは、常に皮膚の細胞が入れ替わっているというメカニズムこと。皮膚はいつも新陳代謝を繰り返して、新しい細胞を作り出しているのですね。どのようなしくみなのか、詳しく見ていきましょう。

ターンオーバーとは?

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表皮細胞は最下層で常に細胞分裂を繰り返し、そこで生まれた細胞たちはどんどん上に押し上げられていきます。そして、生まれてから4〜6週間で表面近くへ押し上げられ、角化細胞へと変化するのです。

角化細胞になったら2週間ほどで身体の表面にたどりつき、最終的にははがれ落ちていくのです。

この一連の繰り返しがターンオーバーといい、周期は約28日と言われていますが、年齢によってその周期は長くなっていきます。

角化細胞って何?

細胞分裂で生まれた表皮細胞は、上に押し上げられると角化します。これは、ケラチンという繊維状タンパク質と結合して強固な複合体となることで起こり始めます。

細胞膜にはタンパク質の一部と脂質が沈着し、最後には細胞質を構成しているほかのタンパク質や核はなくなり、細胞内の水分も減少して死んだ細胞になるのです。

これが角化であり、皮膚表面にある皮膚はいわゆる死んだ状態となるのです。

どうして角化するの?

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角化細胞は生きている細胞に比べてとても固く、外部からの物理的刺激を守るために適しています。しかしながら、肌には弾力もあります。これはケラチン複合体と、保水性に富み脂質成分を多く含む特殊な細胞膜のおかげです。

だから、わたしたちの肌はウロコのように固いものではなく、柔らかくてしなやかなのですね。

角化細胞は何層にも重なって、古くなったら垢と一緒に剥がれ落ちていきます。特にかかとなどは100層以上も重なっていると言われています。

このように、表皮細胞は角化することで外部の物理的刺激から身体を守り、激しい身体の動きに耐え、気温や湿度の変化、水中での活動でも生活できるようになっているのです。

皮膚のメカニズムってすごいですね!ターンオーバーが早すぎても遅すぎてもお肌は荒れるということになります。お肌を表面だけケアしても良くならないのは、こうしたメカニズムにありそうですね!

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