胎児の髪はもう二度と生えないと言われる理由とは?

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赤ちゃんが初めて散髪した時、胎児の時の毛髪だからと、記念に「赤ちゃんの筆」を作ることも多いようですね。なぜ、それほどまでに大切な毛髪なのでしょうか?単なる記念ではなく、そこには毛髪が産まれるきちんとしたメカニズムがありました。

毛髪の発生

毛髪は、いつ頃に発生するのでしょうか。それは、受精卵がまだ胎児になる前にすでに始まっています。胎生3〜8週くらいで皮膚が発生し、9週を過ぎる頃には原子毛芽という、発生初期の毛包が形成されるのです。

人間の皮膚は、表面を覆う表皮と、その奥にある真皮に大きく分けられますが、毛芽は表皮から真皮層に向かって伸びていて、胎生6ヶ月にはおよそ全部の毛包が完成すると言います。

胎内で生える髪の毛

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産まれてくる赤ちゃんには、髪の毛がすでに生えていますね。それは、毛髪の発生がすでにお腹の中にいる時に始まっているからです。髪の毛は、皮膚から出ている「毛幹」と皮膚の中に隠れている「毛根」に分かれています。毛包は、髪の毛を包む鞘のような形をしており、皮膚の内側にある毛根を包んでいるのです。

毛包の周りには毛細血管が張り巡らされ、栄養や酸素を毛包に送り届けます。そして、毛根の一番下にある「毛乳頭」を取り囲むようにたくさんの「毛母細胞」があり、分化をくり返して毛髪が作られ、上に伸びていくのです。母体の中で、すでにこれが行われているのですね。

二度と生えない?胎児の髪

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胎児の時の髪の毛が、二度と生えてこないと言われているのは、赤ちゃんの髪は1歳くらいまでにすべて生え替わってしまうからなのです。赤ちゃんの毛が一斉に抜けて、びっくりするかもしれませんが、これは新生児特有の生理現象なのです。

また、一度ハサミを入れた切り口は、二度と最初に生えた時のような、徐々に細くなる毛にはなりません。そういうことから、胎児の時の毛は二度と生えないと言われているのです。

ママのお腹の中ですでに生えている髪の毛は、胎児特有の、二度と生えることのない貴重な髪の毛なのですね!確かにあの柔らかい毛は独特です。大切にしたいものですね。

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