自毛植毛手術ってどんな方法があるの?主な3つの方法と特徴

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1990年代からは、人工の毛髪を移植する人工毛植毛に代わり、自毛植毛手術が一般的になってきました。脱毛しにくい自分の後頭部や側頭部の皮膚を利用し、薄い部分に移植する手術のことです。大きく分けると3つの方法があるので、紹介します。

皮弁法(フラップ法)

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側頭部と後頭部の皮膚を4?×25?程度の長方形に切り、皮膚ごと毛髪を移植させる方法です。大量に移植できるのが特徴。
70年代に開発され、90年代半ばまで改良を重ねながら行われていましたが、現在はほとんど行われていないようです。
動脈や静脈を繋げたまま移植するのですが、移植する皮膚が大きいため血液や酸素の供給不足で壊死するリスクがあるというのですね。
執刀する医師の技術も高度なため、しだいに行われなくなったと言われています。

縮小術(スカルプリダクション)

脱毛してしまった部分の皮膚を切り取り、その周辺の皮膚を引っ張って縫い合わせる方法です。つまり、脱毛部分の面積を減らすという、文字通り縮小させる方法なのですね。
皮弁法が一回で終了するのに対し、縮小法は何度か繰り返して行うという特徴があります。
ただし、縮小法もカバーできる面積が限られること、縫合した場所の傷痕が目立ってくるなどの問題点があり、最近はあまり使われていないようです。

遊離移植法

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日本で奥田庄二石が確立したパンチグラフト法や、毛包単位移植法など、後頭部や側頭部の皮膚を薄毛部分に移植する方法を総称して有利移植法と呼ぶそうです。
パンチグラフト法とは、後頭部や側頭部といった脱毛していない部分の皮膚を円柱状に切除して、脱毛部分に移植する方法です。
少しずつ改良され、現在は毛包単位移植法が主流となっています。
初期のパンチグラフト法では、仕上がりが不自然だったため、切り取る単位が格段に小さくなり、自然に仕上がるようになったようです。

自毛植毛手術もこの30年ほどでかなり進化しているのですね!自毛移植は「手術」ですので決断が必要ですが、信頼できる医師としっかり相談をしてみましょう。

※毛髪科学最前線 P92-94

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