毛髪の太さや密度、色は年齢・性別・人種と深い関係にある!

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日本に住んでいると、程度の違いはあれどほぼ全員が黒髪で直毛の人が多いですね。

ところが、欧米にいくと、ブロンドや赤毛、ウェーブのかかった髪など、いろんな形態や太さ、色の人がいます。

さて、ここにはどんなメカニズムが隠されているのでしょうか。

毛髪の形態を決定するのはどこ?

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毛乳頭は、髪が生まれてくる部分として何度も紹介してきましたが、毛髪の形態や太さもこの毛乳頭細胞の数によって決まると言われています。

まずは硬毛という長く硬い通常の色素がある毛で、頭髪、眉毛、まつげ、ヒゲ、脇毛や陰毛などのことを呼びます。

それに対して軟毛はいわゆるうぶ毛のことですが、ヒゲや脇毛、陰毛、男性のスネなどは、思春期以後に硬毛化します。

ヨーロッパ型人種では女性も手足の軟毛が硬毛化する確率が高く、蒙古型人種では女性の四肢の多毛は多くありませんね。

毛髪の形状や色と人種について

一般的な毛髪は、直毛・波状毛・毬状毛(縮毛)が代表的ですが、わたしたち日本人を含む蒙古型人種ではほとんどが直毛です。

ヨーロッパ型人種は直毛と波状毛、アフリカ系人種では毬状毛が主となります。
また、毛髪の色も人種差が大きいです。蒙古型人種やアフリカ型人種では黒色がメインですが、ヨーロッパ型人種は黒、金、茶、赤と多彩ですよね!

この毛髪の色を決めているのは「メラニン色素」で、人種によってこれが合成された際の種類に差があるため、毛髪に色がつくのです。

皮膚の色が違うのも仕組みは同じです。
色素細胞内のメラノソームでの合成過程で「ユーメラニン」と「フェオメラニン」の2種類ができますが、ユーメラニンが多いと黒色、黒褐色、ブロンドになります。

ところが、ブロンドは成熟したメラノソームが少ないので金色になるのです。

赤毛はフェオメラニンが優位なための色だとされ、このように人種によってメラニンの合成過程が違うために髪の色が違うのですね!

毛の密度

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毛の密度は、身体の部位によってかなり差があります。これも人種や個体によって差が大きく、日本人は頭部に200〜400本(1㎠センチあたり)と言われています。

頭髪に限りますが、密度は20代をピークに減少することがわかっており、また、毛の太さも男性では思春期、女性では20〜30歳にかけて最大径になると報告があります。

もちろん、その後の毛は、加齢と共に細くなってしまいます。

毛については、人種や個体で差が大きいということはなんとなく知ってはいたものの、何事も毛乳頭で決定されているのですね!

やはり、皮膚を大切にすることは毛を大切にすることと繋がっていますね!

※参考文献「薄毛の科学」

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