毛はどこまで伸びる?眉毛やまつげがそれ以上伸びない訳

平安時代の絵巻物では、女性の髪は引きずる程に長く描かれています。江戸時代までは男性の髪も長かったのですが、では、毛はどこまで伸びるのでしょうか?

また、髪は長く伸びるのに、眉毛やまつげなどは決まった長さまでしか伸びないのは何故なのでしょう?髪の寿命についてご説明します。

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毛の伸長とヘアサイクルの関係

人の毛で一番伸びるものは髪の毛です。しかし、髪の毛といえどもいつまでも伸びる訳ではありません。ギネスブックによると、最も長い髪を持つ人は423㎝だったそうですが、髪の毛は1日に0.35㎜伸びるので、単純計算で30年以上かかったことになります。

髪のヘアサイクルに当てはめて考えると、髪の寿命は3〜7年。しかし、これでは髪の長さが1mに達しないことになってしまいます。髪を1m以上伸ばせる人は稀ですが、これは普通の人より伸びる速度が速いうえに、成長期の期間も長いと考えられます。

そして、毛髪の伸長速度を決めているものは、増殖因子であると考えられています。

増殖因子とは?

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増殖因子とは、細胞から分泌される小さめのタンパク質で、色々な種類があります。増殖因子といっても、現在の研究では特定の細胞の増殖を促すだけでなく、細胞の増殖を抑えたり、分化や移動性を促進したりすることがわかってきました。

毛包を取り出して増殖因子を加え、培養液の中で培養しながら毎日どのくらい毛が伸びるか調べた研究があります。増殖因子の種類や濃度を変えて比較したところ、肝細胞増殖因子が頭髪の伸長に効果的だという結果が出たそうです。

増殖因子を育毛剤にできないか?と考えたところ、様々な問題があってまだ実用化は難しいようです。

毛の長さとヘアサイクルの調節

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ヘアサイクルの成長期が長くなれば、毛が長く伸びる訳ですが、これを調節しているのが線維芽細胞増殖因子5と、いくつかの遺伝子が関わっているということがわかってきました。

これらの遺伝子の働きによって、毛の長さが決まるため、眉毛やまつげなどのように短い毛は成長期が短くコントロールされていると考えられます。必要な長さが遺伝子などによって調節されているのですね。

髪はどこまでも伸びる訳ではなく、人によって伸びる速度と成長期の長さに関係しているということですね。この辺りの謎が解明されたら、育毛にも活かせるようになりそうです!

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