フィナステリドは本当に効果ある?ある皮膚科医自身の治験

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2005年に薄毛の治療薬としてフィナステリドが認可されました。そこで大阪大学大学院医学系研究科皮膚・毛髪再生医学寄附講座教授の板見先生が、自身の著書でフィナステリドを自分でも試したことを明かしています。

その結果と、フィナステリドの注意点も併せてご紹介します。

板見教授の治験

フィナステリド発売時、50代で頭頂部が少し薄くなりつつあった板見教授は、患者さんへの説得のためもあって、自分で試してみようと思いました。

フィナステリドは、海外のデータでは「6ヶ月〜1年飲み続けないと効果がわからない」となっており、長い期間薬を飲み続けるには、説得材料が必要だと思ったのだそうです。

効果のほどは、どうだったのでしょうか?

学会でも発表する治療効果

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フィナステリドは、症状に関わらず一日1錠と決められています。そのルールに従った板見教授は、服用前にも証拠として頭頂部の写真を撮っています。使用前は、頭皮が透けて見えるほど薄毛が進行していて、後ろから見ても頭頂部が薄いことがわかる程度でした。

ところが、フィナステリドを飲み続けて8ヶ月後の写真を見てみると、もう薄毛とは言えないくらい改善されています。

自身では長い間のことで、特に「生えてきた」と実感した訳ではなさそうですが、半年以上経った頃から、周囲の人からも「効果があった」と言われ始めたそうです。この使用前・使用後の写真は、教授が学会でも発表しているそうです。

フィナステリドの注意点

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元々フィナステリドは前立腺肥大の薬です。ですから、1mg上を続けて飲むと、前立腺がほんのわずかですが小さくなることが確認されたそうです。
これによって前立腺の機能に問題が起こることはありませんが、前立腺ガンの腫瘍マーカーが正常値の半分程度になることもわかりました。前立腺ガンの腫瘍マーカー検査を受ける際には、医師にフィナステリド服用中であることを伝えてください。

また、献血もタブーです。1ヶ月以上前にフィナステリドを中止してからでないと献血できないと覚えておきましょう。

効果の大小はあっても、ちゃんと一定期間飲み続ければ効果がでる可能性は高いようですね。

男性型脱毛症で薬を飲みたいと思っているなら、専門外来で相談してみましょう。

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