医薬部外品に分類される永久染毛剤ですが、長く色持ちしてくれるのでカラーリングを楽しめて便利な製品ですよね。
しかし、カラーリングによって髪や頭皮が傷んでしまったという悩みを持つ人が多いことも確かです。それぞれの特徴を知っておきましょう。
ヘアダイの特徴
染毛剤として最も歴史のある製品のひとつです。以前は粉末状でしたが、現在は液状やクリーム状が主流となっています。
ヘアダイは、毛に浸透させた色素原料を発色させながら、毛の内側と外側を同時に染めていきます。一般的には、1剤と2剤を混ぜて使いますが、発色原料は40種類以上もあるとされています。
最も注意すべきは、アレルギーテストをしてから使用することです。
いつも同じ商品を使っていても、使う度にアレルギーテストが必要とされ、なぜなら、使用しているうちにヘアダイに対するアレルギー体質になることがあるからだそうです。
アルカリ性だけでなく、酸性ヘアダイを使う場合でも、必ずパッチテストを行いましょう。
非酸化染毛剤
金属製染毛剤とも呼ばれ、ヘアダイのように酸化反応でできるのではなく、金属と結合することで発色する化合物を使っています。
使用される金属は硫酸第一鉄のような鉄塩で、化合させるものはタンニン酸、カテコール、ピロガロール、ヘマチンなどがあります。こちらも1剤と2剤があり、混ぜてから使うか、1液のあと2液を塗るという方法があります。
ヘア・ブリーチ
ブリーチの大きく違うところは、染毛ではないということです。濃い毛の色を明るい色に変えるために行いますが、いわゆる「脱色」と言われる方法です。
酸化によってメラニン色素を分解して色を抜くため、強い酸化剤が使われます。成分には過酸化水素とアルカリが使われますが、いずれにしてもメラニン色素は破壊されるため、髪へのダメージは大きくなります。
もちろん、白髪染めには向きません。
永久染毛剤は、根元の毛が伸びてきても染めた部分はそのままの色を長期間保つので便利ですが、多くは頭皮と毛髪に大きなダメージを与えてしまうようです。
髪と頭皮の状態をよく確認し、ヘアダイはパッチテストを必ず行ってくださいね。
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