生活習慣が遺伝子に影響を及ぼす「エピジェネティクス」

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数年前、母親が乳ガンで自分にもその遺伝子が見つかったとして、健康な乳房を切除手術したハリウッド女優が話題になりましたね。本当に、その必要があったのでしょうか?

元々の遺伝子は、あとから与えられた「後天的な生活習慣」に大きく影響されています。遺伝子のせいにしないで、生活習慣を見直しましょう。

エピジェネティクスとは?

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「後天的遺伝子制御変化」という意味で、“本来の遺伝情報の上につく、別の遺伝情報”とか“あとで獲得した遺伝情報”ということです。

つまり、元々持っている遺伝子は、あとから与えられたものによって変わるということです。

前述のようにガンの遺伝子を持っていたとしても、必ずしもガンになるとは限らず、それよりも後天的な生活習慣のほうが大きなカギを握っているということですね!ガンになりやすい食べ物を日常的に食べたり、生活習慣や環境を続けていると、遺伝子がガンになるように修飾されていくというのです。

怖いですね。

この後から変化した遺伝子のことを「エピゲノム」と呼んでいます。

37兆個の細胞もはじまりは1個から

人間のはじまりは、たった1個の受精卵です。それが遺伝子のコピーをくり返して細胞分裂をすることでヒトの身体を構成していくのですね。自分の身体のすべての細胞は、1個の細胞からはじまっているのです。

しかし、1個の細胞が別々の組織を作るには、違う遺伝子を使う必要があります。そしてその違いはエピジェネティクスによって影響されていくのです。自分がやってきた食生活や生活習慣が、今のすべての細胞の遺伝情報を左右していると考えると、怖い気もしますね。

一番影響を与えやすいのは食べ物

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エピジェネティクスな変化を起こす一番大切な要素が「食事」です。食べたものによって、後天的遺伝子制御の変化は違う方向へ向かってしまう訳ですね。

薄毛にもこのシステムは当てはまります。たとえ薄毛の遺伝子があったとしても、後天的な環境を整えることで薄毛を起こさないようにすることができるということです。今のあなたの状態はまるで「履歴書」のようなもの。不摂生が限界を超えると、病気になったり薄毛になったりと、目に見えるような細胞変化が起こってしまうのですね。

毎日3回の「食事」で、遺伝情報が変わるなんて!
遺伝だから仕方ないと諦めていたことも、食事や生活習慣を見直すことで改善できるかもしれませんね!

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