「プラスチック化されたオイル」の怖い話②

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前回は見えない油が、トランス脂肪酸を含むというお話をしましたね。今回は、トランス脂肪酸がどのように健康と髪によくないのかをご紹介していきます。

怖いのは、「無自覚に」トランス脂肪酸を摂っているということ。知っておくと、損はありません!

トランス脂肪酸の何が悪い?

トランス脂肪酸は、サラダオイルと呼ばれるものや、マーガリン、ショートニングといった植物油にも多く含まれています。

それと知らずに摂取することが一番怖いのですが、これが身体の中で起こすトラブルが、本当に怖いのです。

ヒトの身体を構成している約37兆個もの細胞には、それぞれ膜があり、コレステロールなどの油脂に含まれる脂肪酸を材料としています。

細胞膜の材料には、オメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸が使われるのですが、トランス脂肪酸がたくさんあると、細胞は分裂する時にトランス脂肪酸を使ってしまうのです。

トランス脂肪酸がもたらす病気

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今や日本人の2人に1人がガンになると言われています。ガンとは、細胞が細胞分裂をくり返す際に、コピーミスをおこし、これが突然変異を起こして変化したものです。

細胞膜の材料にトランス脂肪酸が使われてしまうと、健全な細胞膜をつくることができず、ガン細胞が発生しやすくなると言われているのです。

もちろん、頭皮の細胞にもいい影響があるとは言えず、トランス脂肪酸を含んだ細胞膜では、頭皮は硬く、厚みもなくなり、血行も悪くなってしまうといいます。

パーム油に変えたけど?

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トランス脂肪酸が問題視されるようになってから、パーム油が多く出回るようになりました。

世界で一番生産されている植物油ですが、実はこれ、日本人1人あたり、年間4kgも消費しているそうです。

パーム油は、半固形で酸化しにくくしかも安いという特徴がありますが、実際はパーム油の健康に対する良し悪しはまだハッキリわかっていません。

未精製の油なら、抗酸化作用の強い栄養素が豊富ですが、加工食品に使われる油は、結局のところ栄養素が失われ、トランス脂肪酸を含んでしまっていると考えられます。頭皮の健康を考えると、やはり精製された安い油は避けた方がよさそうです。

トランス脂肪酸は、無意識に摂取してしまいがちです。健康や頭皮のために、自分が口にするものにはしっかり意識を向け、精製油をなるべく摂らないよう気をつけましょう。

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