ヒトのヘアサイクルは、一生にたったの15回?薄毛との関係

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髪の毛が生え替わっていることは、なんとなくお気づきでしょうが、この生え替わるサイクルを「ヘアサイクル(毛周期)」と呼んでいます。このヘアサイクル、実は一生のうちに15回ほどと言われているのですが、薄毛とはどのような関係があるのでしょうか?

毛周期のしくみ

このブログでも何度も出てくる毛周期(ヘアサイクル)ですが、毛が成長期・退行期・休止期をくり返すことを言います。

さて、成長期には毛細血管から取り入れた栄養をもとに、毛球部分で毛が製造されています。毛母細胞はさかんに分裂をくり返し、皮膚の内側で作られた毛をどんどん押し上げて外に出てきます。これによって毛が伸びるのですね。

この成長期は個人差はありますが、およそ2〜6年あり、頭髪全体の90%を占めています。だから、毛が一斉に抜けて、一斉に生えてくるということがないのですね。

退行期と休止期

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成長期にどんどん分裂していた毛母細胞が急激に衰えてくるのが退行期です。この期間は非常に短くて、約2週間と言われ、髪の毛の色決める色素細胞も活動を緩めるそうです。

退行期の次には休止期がやってきますが、細胞分裂が完全に止まり、毛の製造や伸長もストップします。この休止期は約3ヶ月つづき、この間に毛は自然に抜けていきます。そして、また次の成長期へと入っていくのです。

一生に15回しかない

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ヒトはヘアサイクルを15回くらいくり返すと言われていますが、単純に計算すると、成長期が5年としても75年しか髪が生えてこない計算になってしまいます。これでは、ヒトは80歳になる頃には、男女ともに全員が完全に髪がなくなってしまいますが、そうならないのは、髪のそれぞれが、違う時期にあるからでしょう。

年齢を重ねると、退行期や休止期にあたる毛の数が増えますが、これは誰にでも起こる老化現象です。男性型脱毛症とは、成長期の期間が短くなり、休止期にある毛の数が増え、生えてくる毛が柔らかくなることで、ヘアサイクルとは切っても切れない関係なのです。

ヘアサイクルのしくみを知っていれば、男性型脱毛症のはじまりも自覚できるようになります。一日に100本程度の抜け毛なら、通常範囲なので、気になる方は抜け毛を数えてみましょう。

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