薄毛の原因「5αリダクターゼ」を抑制する薬たち

1x1.trans 薄毛の原因「5αリダクターゼ」を抑制する薬たち

現代の研究では、さまざまなことがわかってきており、男性型脱毛症にも効果があるとされる薬が認可されてきました。薄毛の原因である「5αリダクターゼ」は、実はⅠ型とⅡ型があります。自分のタイプを知ると、どの薬を飲むと良いかもわかります。

5αリダクターゼの2つのタイプ

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男性ホルモンから変化してできる5αリダクターゼが薄毛の原因であることはわかっていますが、実はこれには2つのタイプがあります。

Ⅰ型は、主に皮脂腺に多く存在し、オイリー肌で薄毛の人はこのタイプです。また、側頭部と後頭部から薄くなっているのも1型です。

Ⅱ型は、毛乳頭に多く存在し、ひげや体毛が濃い薄毛の人がこのタイプです。髪をつくる司令塔である毛乳頭に直接作用するので、Ⅱ型の方が進行が早くなる傾向にあります。前頭部や頭頂部から薄毛になっていきます。

自分のタイプを知るには?

前述のように、見た目の特徴やどこから薄くなっているかでタイプを判断することもできますが、もっと詳しく調べるには、遺伝子検査をすることができます。

この検査は、前頭部や頭頂部の毛髪から遺伝子を取りだし、どちらの5αリダクターゼが多いのかを調べることができます。また、将来の薄毛リスクも評価することができるそうです。

どの薬を選べば良いの?
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男性型脱毛症の服用薬には、「フィナステリド」か「デュタステリド」を主成分とするものがあります。

さて、これらは実は5αリダクターゼのタイプによって効果が違ってくるのです。フィナステリド製剤は、Ⅱ型だけに効果があり、一方でデュタステリド製剤は、両方のタイプに効果があるとされているのです。

外用薬として有名なミノキシジル製剤と、フィナステリド製剤を使っていく治療法が標準的でしたが、2015年にデュタステリド製剤が認可されたことで、治療法の選択も広がっていくことでしょう。

いずれにしても服用薬は処方薬なので、専門医への受診が必要です。5αリダクターゼを抑制するより効果的な方法と言えるでしょう。

最近はいい薬がありますが、どちらも元々は前立腺肥大症の治療薬だったものなので、副作用があることも忘れずに!

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