蚊によく刺されるのが女性と子どもなのは、毛のせい?!

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ここでは、毛の生理的な機能についてご説明していきたいと思います。

タイトルにあるような、蚊によく刺されるメカニズムも、実は毛にあったなんて、驚きですよね!他にも、興味深い毛の役割についてご紹介していきます。

主な毛の生理的な機能

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毛の生えているほとんどの動物で、毛の役割はというと、まずは保温です。

ただし、ヒトの体毛はほぼ退化してしまっており、保温をしてくれているとはとても思えません。

部分的に集中して残っているのは、それぞれの役割があるとされています。

例えば、頭部は大切な脳を守るため、眉は汗や雨が目に入らないため、まつげはホコリや虫が目に入るのを防ぐため、鼻毛はホコリ避けと保湿のため…と、役割がちゃんとあるようです。

蚊に刺されやすいメカニズム

では、うぶ毛のように退化してしまった体毛についてはどうでしょう?

そこで蚊が登場します。

蚊にさされやすいのは、女性と子どもですよね。皮膚が柔らかくて栄養がいいからさされやすいのでしょうか?実はそうではありません。

毛包付近は知覚神経が非常に多くあり、脂腺と立毛筋の間には特に密集しています。つまり、毛に触れるとごく弱い刺激でもするどく反応できるのです。

蚊が毛に触れると、反射的に追い払うことができるのは、毛深い大人の男性、ということなのです。体毛が薄くてあまり生えていない子どもや女性は、感覚器としての毛の恩恵にあずかれていないという訳ですね。

重金属の排泄器官

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よくミステリ小説などで、ヒ素が毛髪から検出されるというシーンがありますが、どうして髪の毛から毒が検出されるのでしょうか?

それは、毛髪が重金属の排泄器官として大切な役割を担っているからです。尿や便では排出しきれない毒素を、少しずつ排出しているのですね。

そういえば、有名人の覚醒剤事件でも毛髪検査で立件されていましたね。ナポレオンの遺髪にも重金属が発見され、毒殺説や医師の治療ミスなど議論がなされています。

毛には、いろんな役割があって、特に集中して生えている部分について見てみると、面白いことがわかりますね!それでも頭部は薄毛になってなくなることも考えると、やっぱり何故そこに集中しているのか不思議です。

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