ワカメなどの海藻類は昔から髪にいいと言われてきました。最近では、医学的に根拠がないとも言われる中、東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎氏は、海藻類が毛髪力をよみがえらせると言っています。それはどのような理由からなのでしょうか?
海藻類は水溶性食物繊維
食物繊維といえば、腸をキレイにしてくれる栄養素として、便秘解消などに推奨されていますよね。
食物繊維には水溶性のものと不溶性のものがあり、水溶性は水にとけてゲル状になる性質があります。
この水溶性の食物繊維は、腸内細菌の大好物。発酵させやすく、身体に作用する物質に変化させやすいのですね。
だから、水溶性食物繊維である海藻類は、腸内細菌が活発に働いて発酵を起こし、仲間の菌をどんどん増やしてくれるのだそうです。
腸内環境はいろんな菌がいてもいい
善玉菌ばかりが注目される腸内細菌ですが、腸内環境はいろんな菌が数多くいて複雑な世界を作る方が活性化するのだとか。
もちろん、悪玉菌と善玉菌の勢力図が逆転するのはよくありませんが、善玉菌だけでもよくないのですね。
腸内細菌は3万種、1000兆個とも言われますが、それでもまだ発見されていない菌がいるかもしれません。
悪玉菌でも身体にとって大切な役割をしていることもあり、現在の分類だけが正しいとは限らないのですね。
特に悪玉菌の代表とされる大腸菌は、食物繊維を分解する過程でビタミン類を合成してくれているのだそうです。
食物繊維が悪玉菌によい行いをさせる
悪玉菌が身体によい方に働くのは、腸内に食物繊維がある時なのだそうです。食物繊維が豊富にある腸の中では悪玉菌は悪さをせず、腸内で優勢になることがないと言います。
しかし、肉や油物など悪玉菌の大好物ばかり食べていると、悪玉菌が繁殖。腸内で悪玉菌が増えすぎると腐敗物質やガスを大量に作り出してしまいます。
その結果、活性酸素を発生させ、薄毛の進行に繋がると言うのです。
悪玉菌に悪さをさせないためにも、毎日の食事で水溶性の食物繊維をしっかり摂ることが大切なのですね。
腸内に水溶性の食物繊維がある時は、悪玉菌はよい働きをしてくれるのですね!そういう意味で、ワカメなどの海藻類は薄毛によいという主張なのですね。
※55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由 84-86